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学校がすべてじゃない

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知らない女の子とお母さん

 ある寒い雨の日の事です。長女の学校に用事があって行きました。

8時45分くらいだったでしょうか。用事を終わらせ門を出て歩いていると、6年生くらいの女の子とすれ違いました。

水色のランドセル。遅刻かな?しばらく歩いてから私はなんとなく後ろを振り返りました。

すると門の前に傘が見えました。さっきの子が門の前で寒い中動けずに立っていたのです。

私はその子の気持ちを考えると、胸がぎゅっと締め付けられました。

放っておけなくて、その子の方に歩いていきました。すると門の中側の離れたところに大人の姿が見えました。

お母さんでした。お母さんは譲れないという雰囲気でじっと女の子を見つめていました。

4年前の私だ。私はお母さんの気持ちがとてもよくわかりました。

子どもを説得してようやく家から連れ出す。ゆっくりゆっくり歩く子。母親は少し前を歩く。

だから私は女の子が一人だと勘違いしました。

私はお母さんに、「大丈夫です。学校がすべてじゃないですよ。心が元気でいることが一番大事なんです。」って伝えたかった。

でも言えませんでした。私も当時、あれこれ言われるのが受け入れられなかったからです。

私を心配して声をかけてくれたこと、今はとても感謝しています。でも、その時は余裕が全くなかった。

不登校になりかけのお子さんを持つ親は孤独です。自分で気が付くしかない。それまでが親子でとてつもなく辛い。

でも、その辛い時間は短い方がいいに決まっています。

ずーっと家にいてもいい

学校に行ってなくても、ずーっと家にいても、心身共に元気ならそれでいい。

そのうちに、エネルギーが溜まってくると、暇だな、、ちょっと外に出てみようか、、と絶対なります。

お父さんとお母さんが焦らないで自然体で待ってあげれば子どもはどんどん元気になっていきます。

今は昔と違って学校が合わなくて行けなくなってしまった子の居場所があります。フリースクールや不登校のサークル活動や親の会もあります。

学校以外の場所で経験を積み重ね、日々、成長していきます。

たとえ家にずっといたとしても大丈夫です。自分を見つめる貴重な素晴らしい時間です。

強い意志で不登校を選んだ子どもは決して弱虫ではありません。とても強い子だと思っています。

時期がきたら必ず立ち上がり自分の道を生きていくと私は信じています。

かりんと

あの時、どうすれば良かったのかな、何かできることはあったかな、と今でも時々考えます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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