
不登校は突然やってきます。
前兆はあるのに母親は気が付かないケースが多いです。
というか、無意識に現実逃避してるんですね。
私がそうでした。
子どもが不登校になりはじめは、親子でしんどいなんてもんじゃないです。今日は、大変だったこと、辛かったこと、モヤモヤしたこと、を書きたいと思います。
- 毎朝の欠席の電話連絡
- 息子の目つきがおかしい話
- 先生が帰らせてくれない問題
毎朝の欠席の電話連絡
学校へ連絡するのって、すごく面倒くさくないですか?
我が家の流れはこうでした。
朝、息子を起こす。
やっとの思いで起きる。
行きたくないオーラを出しまくっているけど、気が付かないふりをして朝食などの準備を頑張る。
時間になっても学校に行こうとしない。「2時間目から行く~」と言い出す。
母、遅刻の連絡をいれる。「すみません。2時間目から行くと言っているので遅刻します。」
先生「体調不良か何かですか?」母「いえ、元気なんですが、、」
先生「担任にかわりますね。少々お待ちください。」
まあまあ、待たされる。
担任に同じ説明をして電話を切る。
息子は2時間目になっても行こうとせず、「やっぱ休む。」と言い出す。
ひと通り登校刺激をしても無理なものは無理。
学校に再度休みの連絡を入れる。休み時間中なら担任に変わる。
私はこんなに頑張って行かせようとしたんですアピールを少ししてなんだかなぁと思いながら電話を切る。
とだいたいこういった流れになります。色々、バリエーションはありますが。
はっきりいって、めちゃくちゃストレスです。親子で朝からストレス!!
電話連絡をすることで息子に文句を言いたくなります。結局行かないなら最初からそう言え!と。
電話する時にいちいち申し訳なさそうな困っている風に話さなければいけません。
明るい声で「今日は休みまーす。」と言うと、理由を聞いてきます。察してくれー。
子どもが不登校になってるのになんで平気なんだ。っていう空気が伝わってきます。(被害妄想かもしれません。)
毎朝、「今日はどうするの?」と聞かれるのは息子もきつかったと思います。
そのうちに息子に確認しないでこっそり休みの連絡をするようになりました。
そうなるともう休みが続くようになります。
面倒くさすぎて登校する時だけ連絡するようにしてもらいました。最初からそうしてもらえば良かったなあ。
今は、スマホのアプリで欠席連絡ができる学校が増えてきて大分負担が減ってきてると思います。
息子の目つきがおかしい話
いよいよ家で過ごすようになると親の方がメンタルがやられはじめます。自分の育て方が悪かったんじゃないか、愛情不足だったかなとか、共働きが良くなかったのかとかマイナス思考に陥ります。
自分が子どもの時は、当たり前のように学校に行っていて勉強は大嫌いだったけど友だちにも恵まれ楽しく過ごしていました。
ただ、高校を卒業した時、もう勉強しなくていいんだ!ってすっごく嬉しくて、学校より仕事の方が楽だしお金もらえるし勉強しなくていいし(←くどい)最高!!って思った記憶があります。
これ、私だけでしょうか。。気が付いてなかっただけで、親の私も学校に向いていなかったのかもしれませんね。
そんな私でも、息子の不登校をどうしても受け入れられずに苦しみました。将来が心配だったんです。
こんなんでちゃんとした大人になれるの?って悩みました。世間体も気にしていました。
母親失格って思われたくなかったんです。いい母親って思われたかったんです。
自分中心だったんですね。自分がかわいい。自分が自分が、だったんです。
そろそろ学校行った方がいいんじゃない?とか余計な事を言ってしまう。
そんな母親と一緒にに過ごして息子が安らげるわけないですね。
ある日、YouTubeばかり見ている息子が心配になって、「学校行かなくてもいいから、iPadは没収。」と言って隠しました。iPadがなければ暇になって学校行くかなと安易に考えたのです。
息子は鬼の形相になって、私を睨み付けて暴力的になりました。目付きが変わってしまいました。
本当に怖かったです。
手に負えなくなってiPadを返しました。
不登校の子からゲームやスマホやiPadを取り上げると大変な修羅場になるので絶対にやめた方がいいです。
不登校カウンセラーの人や学校関係者の人で稀に、出来れば辞めさせるべきだ、と主張する方がいます。
かなり前の話ですが、出会ったママさんで不登校の専門家の人に言われて子どもと相談してiPadはやめさせて様子を見ている、と言っている人がいました。実は私はその話を聞いて辞めさせてみようかな、と考えたというわけです。
その娘さんは納得してお母さんにiPadを預けたそうです。連絡先の交換をしなかったのでその後どうなったのかはわかりませんが、今はどうしているかなと気になっています。
もし制限されたり没収されることを強く嫌がるなら、我が子を信じてひたすら見守ることに徹した方ががいいです。
なぜなら不登校の子は、ゲームやYouTubeをずっと見ることで不登校の辛い現実や不安から目を逸らしています。
没頭していないと学校に行けてない自分を責めてしまって辛いのです。
辛い時期が終わってすっかり元気になってもゲームとYouTube生活は続きます。
でもそれでいいんです。
面白い動画を見てゲラゲラ笑っていることが殆どですが、だんだん気になる情報を見たり色々調べたりするようになってきます。
息子は4年生からほぼ勉強をしていませんが、YouTubeのおかげでとても物知りになりました。
漢字は書くことはできませんが、かなり難しい漢字でも読むことはできます。
計算魔法というアプリのおかげで暗算も生活に困らない範囲でできるようになりました。
歴史や政治、世界情勢のことを私にわかりやすく教えてくれるようになりました。
YouTubeでお笑いにも触れ、楽しい会話力にも磨きをかけています。
頼もしいなと嬉しく思います。不登校の子は勉強を全くしない子が多く親御さんは心配ですよね。
私も最初はとても心配でしたが、今では勉強を強要したり、ゲームやYouTubeを制限しなくて良かったと思っています。
できる範囲で美味しいご飯を作って、話しかけてきた時には、じっくり話を聞いてあげて会話を楽しむ。
後は、本人を信じて自由にさせる。
これで、我が家は今のところ上手く行っています。
脱線してしまいましたが、iPadを没収したら息子の目つきがおかしくなった話、でした。
先生が帰らせてくれない問題
不登校になりはじめの頃、朝連れて行ってそのまま帰りまでいてくれるとホッとしますよね。
けれど、これは注意した方がいいです。
私は息子のストレスが溜まってきていることに気が付いていませんでした。
学校の先生は、不登校ぎみの子が帰りたいと言ってもあの手この手を使って引き留めようとします。
親御さんがせっかく連れてきてくれたんだから、と責任感で頑張って下さいます。サポートの先生も対応してくれます。
息子も我慢して学校にとどまることはできます。そして、しばらくすると友達と楽しそうにしています。なので、その様子を見て先生は「楽しそうだ。帰らせなくて良かった。」と考えます。
親は有り難いと思ってしまいがちですが、子どもは追い詰められていきます。
ある日、「息子くんが帰りたがっているので迎えにきて下さい。」と電話が掛かってきたので、急いで行きました。
すると、息子が泣きわめきながら塀をよじ登ろうとしているのが見えました。
五人くらいの引き止める先生たちに「うるせー!俺を帰らせろ!」と睨み付け暴言をはいています。
私は先生たちに謝り、興奮状態の息子を連れて帰りました。
帰ってきて話を聞くと、「「帰りたい。」と言っても先生が帰してくれないからもう行かない!」と息子。
「一緒に学校にきて待っててほしい。帰りたくなったらすぐ帰れるようにしてほしい。」と言われました。
先生に事情を話して私は学校に待機しました。頑張れるところまで頑張って連れて帰ることにしました。
しかし、それでも先生はとりあえず引き止めます。
「せっかく来たんだから給食だけ食べて帰ったら。」「次は図工だよ。」
先生はそれが仕事ですし生徒のためを思って対応してくれているので仕方がないと思います。
自分の子どもの気持ちを察して守ることができるのは親だけなんですね。
私は先生にお願いしました。
「帰りたいと言ったらすぐに帰して下さい。一切、引き止めないで下さい。息子が帰りたいと言う時はもう限界なんです。
電話をいただければすぐに迎えにいきます。」
それ以降、先生は「帰る?わかった。電話してもらうね。」とすぐに連絡をしてくれるようになりました。
私がはっきりと要望を言うことで先生の負担も減り、息子も安心して学校に行けるようになり、ストレスは大幅に軽減しました。
息子の場合、元々誰に対しても物怖じせず言える性格で、先生たちに暴言をはいて逃げ出そうとすることで、私はSOSに気付くことができました。
気の小さい子や真面目な子はどうでしょうか。
先生や親の期待に応えようと我慢し続けて辛くなってしまいます。
見極めが非常に難しいですが、気を付けてあげてほしいです。



他にも沢山あるのですが、またの機会に書きたいと思います。
この記事が誰かの役に立てたら嬉しいです。

