子どもが不登校になると親は戸惑い悩み苦しみます。
しかし、親、特に母親が苦しんでいる姿を見て子どもが自分を責めて状態が悪化してしまうケースが多いので注意が必要です。
真面目な母親は深刻に悩み続けて体調を崩してしまうケースがあるんですね。
子どものケアだけにならず、自分が苦しまないことにも注力して下さい。

私がどのように辛い状況から抜け出していったかを書きたいと思います。
- 不登校関係のネットサーフィンをして情報収集
- 父親の理解を得る
- 不登校の状態を諦めて開き直る
- 熱中できる趣味を見つける
- 子どもを丸ごと受け入れる
不登校関係のネットサーフィンをして情報収集
子どもが不登校になると色々調べたくなりますよね。
なかには、不安になるから敢えてそういうものは見ないようにしている、という人がいます。
気持ちはわかりますが、私はどんどん見た方がいいと思います。色々な情報に触れることで、視野も広がりますし、これからどう過ごしていけばいいのかも見えてきました。
中でも、衝撃的だったのは過干渉の弊害を訴えている方が一定数いて、とても考えさせられました。
この話はまた別の機会に書きたいと思います。
不登校のお子さんがどのように乗り越えて大人になっていくのかを知ることができました。
また、思春期に不登校で荒れていたお子さんが立派に成長していく様子が書かれているブログを見て未来に希望を持つことができました。
先輩ママさんたちの気持ちの整理の仕方もとても勉強になりました。
まだそういう情報には触れたくない、、。
その気持ちはよくわかりますが少しずつ覗いてみることをおすすめします。
父親の理解を得る
「学校に行かないとかそんなんありえるの?」
不登校の初期に夫が言った言葉です。
息子はとにかく自由人ですが、夫は普通のサラリーマンで不登校や引きこもりとは無縁の人生を送ってきました。
勉強も真面目にやるタイプです。
夕食中に、「明日は行けよ~」と言ったり、半休を取って一緒に学校まで送って行ったり、不登校なんて認めないオーラが全身から出て息子に突き刺さっている感じでした。私の人ごとのような態度にもイライラしている様子。
どうしたものかと思っていると、息子が父親に対して拒絶反応を示すようになっていきます。
二階に上がると「なんだ~、お母さんか。お父さんかと思ったよ。」と言って私に抱きついてきたり、夫が寝てからリビングに降りてきたり、主人を避けるようになっていました。
生まれてから今まで、ずっとパパが大好きだった息子。
この状態は絶対に良くないと思いました。
ここで、上に書いたネットサーフィンが大いに役に立ちました。
不登校でも大丈夫と思えるような情報やまずは自分を受け入れてそれから子どもも受け入れることが大切だ、といった内容の記事をスマホにいくつか転送し、読んでもらいました。
「もうあれこれ言うのは疲れたし、逆効果な気がするから、息子に任せるスタンスでやっていきたい。」
最初は放っといて大丈夫なのかと心配していた夫も、理解しようと努力してくれました。
今は、過干渉の弊害だったり不登校の子どもへの向き合い方だったりをYouTubeでも発信している方もいますね。
自分の中にストンと落ちる考え方のサイトを探して旦那さんに転送して「こんなの見つけた。私たちも変わっていかなきゃなのかもね。」という感じでさらっと送ると、旦那さんの気分を損ねず読んでくれるのではないでしょうか。
同じ方向を向いて息子に接することでとても過ごしやすくなり、険悪ムードだった夫と息子の関係もすっかり改善しました。
不登校状態を諦めて開き直る
悩んでいた私は、どうすれば学校に行ってくれるのだろうといつも考えていました。
ゲームで釣って1週間学校へ行ってくれたこともありましたが、息子のしんどそうな様子にこれはダメだなと。
案の定、その後、荒れて大変でした。食事を改善してみたり、夜、眠りやすくなればとマッサージをしてみたり、スクールカウンセラーに私が話を聞いてもらったり、色々試して完全に迷走状態でした。
1年半くらいそんな状態が続いて私はふと思いました。
不登校でもいいじゃない。どうにかなるよね。
死ぬわけじゃないし。
息子の明るさや性格の良さ、プラス思考な所、好奇心旺盛な所、人懐っこいところ、人を元気にするところ、裏表がないところ、優しいところ、そういう部分を大事にしていけばいい。
そう考えると自分が楽なだけだったのかもしれません。ただ逃げただけと言われれば、そうかもしれません。
開き直ることで、無意識に自分のメンタルを保っていたんだと思います。
熱中できる趣味を見つける
熱中できる趣味はありますか?
・手芸 裁縫が好きな方。
・スポーツ 学生時代の部活に再チャレンジ!
・読書 本っていいですよね。
・小説を書く 挑戦してみては?趣味ですから。
・漫画を描く 漫画を描くのが好きだった方。
・絵 絵が上手な方、羨ましいです。
・料理 料理が趣味って最高ですね。
なんでもいいので自分が夢中になれる趣味を見つけて余計な事を考える時間を減らして下さい。
3日坊主でも1日坊主でもいいのです。飽きっぽい自分に嫌気がさしたっていい。やってみたってことが大事だと思います。飽きたらさっさと次へいけばいんです。だって所詮は趣味なんですから。
そういう母親の姿を見て、また何かはじめたよ、と呆れているお子さんの顔はどんな顔か想像してみて下さい。
そんなに悪い顔はしてないはずです。
お母さんは自分の人生を楽しんでるんだな、と。
自分のことで思い悩む母親。やたらフットワーク軽く趣味を楽しむ母親。
家事が多少疎かになったとしても後者のママの方が絶対にいいはず。
それで運良く一生の趣味に出会えたらお子さんに感謝ですね。
なんだかワクワクしませんか?
子どもを丸ごと受け入れる
これは親にとってとても難しいことですが、大切なことです。
どんな我が子も丸ごと受け入れるということです。
学校に行ってない息子、お風呂に入らない息子、飽きっぽい息子、昼夜逆転の息子、偏食の息子。
良い状況の時だけじゃなく悪い状態の時にもそのまま受け入れる。
なんならずっと家にいてもいいし。
そう考えられるようになったら気持ちがとても楽になりました。
そして、その気持ちはそのまま息子に伝わっていたと思います。
そんなことをしたら甘やかしになってダメな人間になるんじゃないか、つけあがるんじゃないか。
そう思いますか?大丈夫です。子どもたちは親が思っているよりずっと頭がいいです。
我儘を言って困らせることは多少あるかもしれませんが少しの辛抱です。常識の範囲内の頼み事は聞いてあげて下さい。
息子は、忘れた頃にいい方向に行動が変化しました。お風呂に入る頻度が増えたり、自分の欲しいものを自分で買いに行ったりするようになりました。
頼んでないのに妹たちの面倒を見てくれることもあります。
人の役に立ちたい気持ちってどの子にもあると思います。
今はエネルギーを切らしているかもしれない。
心が傷付いて回復させるのでいっぱいいっぱいなのかもしれない。
そんな今現在の我が子を、どうか丸ごと受け入れてあげてほしいと思います。



とはいえ、毎日、自由にやりたい事だけやって楽しそうにダラダラ過ごしている息子。
時々、余計なことを言いたくなるのは、まだまだひよっこということなんでしょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。

